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沖縄の特産品と言えば・・・「黒砂糖(黒糖)」

沖縄の特産品と言えば・・・「黒砂糖(黒糖)」

沖縄の特産品と言って思い浮かぶものは多いと思うのですが、その中でも特に有名なものに黒砂糖があります。最近は黒糖という表記の商品も増えていますが、こちらは言わずと知れた、サトウキビから作られる茶褐色の砂糖のこと。

沖縄では多くのサトウキビ畑が見られるのですが、このサトウキビから搾り出したばかりの糖蜜を固めるとより黒っぽく見えるのでそう呼ばれるようになったそうで、黒砂糖、もしくは黒糖というのはサトウキビ由来の砂糖だけが名乗ることができる商品名なのだそうです。

沖縄ではこの黒砂糖が、お菓子や料理に使われる調味料として、またそのまま固めたものをお菓子として食べられています。あまりにも普通に目にする食品でしたから、私は東京のスーパーで健康食品の棚に黒砂糖が並んでいたり、デパ地下で販売されているのを見て驚いた経験があります。

黒糖の定義

本来、黒砂糖はサトウキビの絞り汁を煮詰めたものとして、原材料表示はサトウキビだけが示されることになっています。

一時期、加工黒糖や粗糖(ザラメ)に糖蜜を混ぜた再製糖が「黒糖」として販売されていたことがあり、黒砂糖と違うものであるかのように誤解を与えるとして、消費者庁より黒糖と黒砂糖は同一のものという見解が示され、サトウキビを原料として使用しないものに「黒糖」の表示ができなくなりました。

ちなみに、コーヒーや紅茶に入れるブラウンシュガーという砂糖がありますが、これは黒砂糖よりも明るい茶色で、糖蜜を残して精製した他の種類の砂糖であり、黒砂糖のことではありません。

黒砂糖の栄養成分と健康効果

沖縄では古くから食べられていた黒砂糖ですが、健康志向やマクロビオティックのブームによって近年非常に注目を集めるようになりました。

その理由は、精製していないことによって、カリウムやカルシウム、鉄など、天然のミネラルがそのまま残っていて、かつ砂糖の中でも最も糖分の割合が低いのだそうです。通常、精製された砂糖ではミネラル分は苦味の元になるために取り除かれ、ほぼ糖質のみとなるのですが、黒砂糖ではそのまま残っているので、甘い中にも苦味を感じることもあります。

実は黒砂糖にはいろんな健康効果があることがわかってきています。

たとえば、黒糖はブドウ糖が腸で吸収されるのを防ぐ効果があるためにダイエットにも良い効果があり、また血中のコレステロール値や中性脂肪の値を下げる効果があるので血行改善にも有効です。

また、黒糖に含まれるオリゴ糖には腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑える効果があるため、腸内環境を整えて排泄を促す効果もあります。

その他にも美肌効果や骨を丈夫にする作用など、いろんな健康効果が期待できるそうです。

そのため、マクロビオティックでは白砂糖を全て黒砂糖に置き換えるように指導しているという話を聞きました。全然知りませんでした。

沖縄ではこう使う

沖縄では、黒砂糖はそのままブロック状に固めたものを食べる、というのが基本的な食べ方です。部活動の差し入れなどにも多い黒砂糖は、足が吊るのを防いでくれるカリウムや、疲労回復に効果的な吸収されやすい糖分を豊富に含んでいるので、運動中や直後の栄養補給に最適です。

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また、お菓子作りの際に甘味料としても使われます。沖縄の人であれば、ちんびんやポーポー、タンナファクルー、ムーチーなどに入っているのをよく見かけるでしょうし、沖縄に訪れたことのある方でしたら、黒糖サーターアンダギーや、黒糖カステラ、黒糖ドーナツ棒などで見たことがあるのではないでしょうか。黒糖バームクーヘンなども最近は売られていますね。

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個人的に一番注目しているのは黒糖とそら豆をミックスしたおやつなのですが、一度食べ始めたらなかなか止まらないので、これはぜひ多くの人にも食べていただきたいと思っています。

精製された白砂糖などと比較すると若干溶けにくいですが、飲みものに入れて飲むこともできます。紅茶に入れると独特の風味が出ますし、ミネラルの補給もできるのでオススメです。また、お茶うけとしてカフェなどで出てくる場合も少なくありません。

 

黒砂糖に関する話は尽きないのですが、黒砂糖の価格は一昔前と比べて大きく下がっていて、サトウキビ農家も大変なのだそうです。

今後、TPPの内容次第では砂糖の価格も大幅に下がることが予想されるため、沖縄のサトウキビ農家や黒砂糖関係者もその影響が少なからずあるだろうと推測されます。沖縄の特産品としてしっかり守られてほしいと心から思っています。

沖縄の人気おみやげ菓子「サーターアンダギー」

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沖縄の人気菓子「サーターアンダギー」

ちんすこうと並んで沖縄のお菓子で最も有名なのがこのサーターアンダギーです。

サーターアンダギーとは砂糖を意味する「サーター」と揚げ物を意味する「アンダギー」をつなげた言葉。方言が禁止された時代のおばぁたちは時々「砂糖てんぷら」と言ったりします。最近はあまり耳にしなくなって少しさびしい気もします。

今の人たちなら、沖縄風ドーナツと言った方が味も雰囲気もわかりやすいかもしれません。ミスタードーナツにDポップというドーナツがありますが、あれのプレーン味をゴルフボール~テニスボール大にしたものだと思えばいいでしょう。最近は女性も食べやすいようにもっと小さいサイズのものも出ていますね。

一般のスーパーなどでも勿論購入できますし、家庭でも簡単に作れます。また、てんぷら屋さんでも販売されています。

本題とはそれますが、誤解のないようにお伝えしておきますと、沖縄のてんぷらは本土のてんぷらとは違い、庶民が気楽に食べるものです。材料も安価なイカや魚、野菜などが多く、おやつ感覚で食べたりもします。ひとつ30円~100円くらいが多いですね。学生が学校帰りにてんぷら屋さんで買い食いするというのも沖縄では割と見られる光景です。サーターアンダギーも、そういうてんぷらの仲間として扱われているのかもしれませんね。

NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」で全国的に有名になったと言われています。

子どもから大人まで大人気で、お茶やコーヒーにも合う人気者、それがサーターアンダギーなのです。

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サーターアンダギーは縁起がいい?

はい、正解です。

昔からサーターアンダギーは縁起物として尊ばれていました。

というのは、生地を球状に丸く成形して油に入れて揚げるのですが、表面から熱されて固まっていき、その後、内部が熱をだんだんと受けて膨張していくため、球状の表面が割れます。その時の様子が花が開いたように見えるということで、縁起が良いと言われ、お祝いごとや結納(形が女性を象徴するとも言われているそうです)などの際に用いられました。

同じ材料で同じように作る三月菓子(サンガツグァーシー)というのもありますが、こちらは生地を球状にではなく棒状にして切れ目を入れて揚げます。こちらも同じようにお祝いの席などで縁起をかついだ御菓子としてよく見かけます。かっこよく言えば、こちらは沖縄風フィナンシェといったところでしょうか。

名前の由来は、旧暦三月三日のハマウリ(浜下り)の行事の際に食していたことから。三月のお菓子の意。

サーターアンダギーあれこれ

最近はサーターアンダギーも、ドーナツ感覚でいろんな味があります。

普段みかけるサーターアンダギーはキツネ色をしているかと思いますが、これは白い砂糖を使って作ったもの。この砂糖を黒糖にして作ると、より濃い茶色のサーターアンダギーになります。

そして、最近は紅いもを織り込んだり、パイン果汁を織り込んだもの、チョコでコーティングしたものがあったり、いろんな食べ方があります。
沖縄のホテルのバイキングに行くと、チョコレートフォンデュにつけてサーターアンダギーが食べられるお店もあります。

そして、最近の傾向としては小型化です。昔ながらのテニスボール大のものは女性たちには食べにくく、特に口元が汚れてしまうので敬遠されがちです。そこでピンポン玉を一回り小さくしたようなサイズのサーターアンダギーが登場していて、一口で軽く食べられるものも登場しました。喫茶店でお茶受けとして出てくる場合もありますね。

たまにですが、街中でおばあさんがカートを引きながらサーターアンダギーを販売していることがあり、急に話しかけられて買うように勧められます。おばあさんのお小遣い稼ぎでやっている場合が多いそうなのですが、観光客には高い値段を提示することがあるので気をつけましょう。私も数年前に経験がありますが、ビニール袋に詰めた大きめのサーターアンダギー8個で500円と言われました。その辺のお店で買えばおそらく250~300円程度です。おみやげ品としてはパッケージ代や、保存のための真空パックなどが必要なのでそのくらいの値段がしても納得なのですが、そういうわけでないなら割高です。

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【参考】
Wikipedia 「サーターアンダギー」

沖縄みやげの顔といえば「ベニイモタルト」

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「ベニイモタルト」とは?

ベニイモタルトとは何でしょうか?見慣れない表記に見えますか?「紅いもタルト」や「べにいもたると」をよく見るかもしれませんね。

ベニイモタルトは、沖縄特産の紅芋を利用して作ったタルト菓子で、年間に3000万個以上も食べられています。沖縄のおみやげお菓子の中でも、ちんすこうと並ぶ看板メニューとなっています。

しかし、ベニイモタルトには、「紅いもタルト」もあれば「べにいもたると」もあります。これらは、実は商品名なのです。なので、あれこれと適当に表記するわけにはいかないんですね。こうした「ベニイモタルト」に類する商品が実は20種類近くあると言われているのです。おそらく、どう表記しても完全に中立にはならないということをここでお断りさせていただきます。

元祖のベニイモタルトは?

沖縄では菓子メーカーの大手として老舗となっている「お菓子のポルシェ」がベニイモタルトの元祖といわれています。このメーカーが販売しているのが「紅いもタルト」です。

お菓子のポルシェでは、沖縄県産の紅いもを利用したお菓子をおみやげとして売り出したいという思いから紅いもタルトを生み出しました。知名度を上げるために広告も数多く打ち出し、菓子の生産工程を見学させながらお菓子の販売まで行なう御菓子御殿という施設を県内にどんどん建てていきます。

そうした努力もあって紅いもタルトはお土産品として抜群の地名度を持つようになり、その品質は広く認められてモンドセレクション金賞をはじめ、数多くの賞を毎年受賞するようになります。

しかしその一方で類似商品も増えました。

あるときに、類似商品を売り出していた他メーカーに対して訴訟を起こしましたが、ベニイモタルトはちんすこうと同じく各種メーカーの生産努力と広報努力によって今の人気になったため、ひとつのメーカーが独占的に扱うべきでないとされました。

紅いもタルトとして商標登録がされているものでもないので、多くのメーカーが結局、販売するようになっています。御菓子御殿の紅いもタルトには「元祖」の文字が躍っていますが、これは最初に作ったのは私たちだ!というプライドの表れなのですね。

とはいえ、当然他メーカーも負けず劣らずの品質、ユーザー目線の商品を出しています。選ぶ際は直感で気に入ったのを買って間違いないと思います。

ベニイモタルトの作り方

タルト生地に餡を流し込んで作ります。
この餡の製法が各メーカーで違っていて、クリームの種類、紅芋の量など細かいところで勝負しています。

恩納村の御菓子御殿では、自分で紅いもタルトを作る体験もできます。御菓子御殿の中には、出来立ての紅いもタルトを食べられるお店もあります。

 

紅芋タルトはタルトです

おみやげ用にお菓子として販売されていることが多い紅芋タルトですが、ケーキ屋さんで売られているのタルトが元になっています。

ですから、県内のケーキ屋さんにいくと、お菓子サイズのものよりもふた回りくらい大きなサイズで紅芋のタルトが販売されている様子をよくみかけます。それぞれのお店で趣向を凝らした紅芋タルトが食べられるのは沖縄県だけです!

沖縄では現地の人たちもカフェをよく利用しており、ケーキの食べられるカフェの中には美味しい紅芋タルトを提供しているところもあります。お菓子のベニイモタルトで終わらず、ぜひカフェめぐりもしてみてくださいね。

【参考】
Wikipedia 「お菓子のポルシェ」
御菓子御殿公式Webサイト

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沖縄の代表的お菓子「ちんすこう」

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ちんすこうとは?

ちんすこうとは、沖縄で琉球王朝時代(1429~1850年)から作られていた伝統的なお菓子です。原材料は、小麦粉、砂糖、ラードが用いられ、西洋におけるビスケットに似た食感を持っています。漢字では「金楚糕」と書くそうですが、これは地元の人でも読めません。

由来もいろいろあるらしいですが、正確なところはわかりません。中国伝来のものが変化したという説もありますし、西洋のボーロなどのお菓子の技術を沖縄の風土に合わせて改良していった結果、今の形になったとも言われます。

もともとは琉球王国の王族や貴族が、祝い事の時に食べるおめでたいお菓子だったと言われているもの。お菓子が庶民の口に入るようになったのは20世紀に入る頃だと言われています。そして、おみやげ品として有名になるのは、1975年の沖縄国際海洋博覧会からだと言われています。

 

レシピ

ちんすこうは簡単な材料で作れるので、レシピがあれば自宅でも作れます。うちの奥さんも見よう見真似で作ってみたらそれらしいものができていて驚きました。ラードの代わりにバターを使うとビスケットのようになります。

以下はWikipediaより抜粋。

大きさにもよるが、分量はおよそ20個分~
ラード、もしくはショートニング(100g)を常温に戻し、ボウルに入れて薄力粉(200g強)をふるってクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる
1に砂糖(上白糖または三温糖100g)を入れ、さっくりと混ぜ合わせる。この際にダマにならないよう注意する。
整形してオーブン(170°Cで15~17分)で焼く。

 

ちんすこうの種類

伝統的なちんすこうがおみやげ品としては人気ですが、最近は味や形に工夫を凝らしていろんな商品が出ています。いくつか参考に紹介します。

■ちんすこうショコラ

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1996年にファッションキャンディ社が開発した、チョココーティングのちんすこう。ちんすこうにバリエーションを与えた草分け的な商品で、今も大人気です。このちんすこうショコラの成功後、いろんな味のちんすこうが開発されるようになります。

■まんまるちんすこう

ちんすこうは元々は丸い菊の形をしていたそうですが、今では細長い瓦型のものがポピュラーとなっています。しかし、一口サイズで食べやすくしたのがまんまるちんすこうです。食べやすく、個数もあってかさばらないため、会社など大人数へのおみやげに向いています。

■子宝ちんすこう

形状を男性のシンボルのように成型し、子宝祈願という付加価値をつけたもの。味は普通のちんすこうです。

■ちんすこうアソート

いろんな味のちんすこうの詰め合わせ。人によっては好き嫌いが分かれる?おみやげの定番商品。

■塩ちんすこう

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南風堂株式会社
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通常のちんすこうの生成過程の中で、少量の塩を加えてその甘みを引き立てたり、味にアクセントを加えたもの。沖縄県産の塩が使われることが多いです。最近のヒット商品。

 

ちんすこうに関するエトセトラ

沖縄ではちんすこうは一般的なお菓子で、私が子供の頃もよく食べられていました。近所の駄菓子屋さんで、2本が一袋になって20円~30円で売られていたと思います。小学生の時に部活動の帰りなどにちょこっと買って食べていた思い出があります。おみやげ品と比べると包装も簡易で安かったです。

ちんすこうは、原材料を見てもわかるとおり、クッキーやビスケットに近いお菓子です。ですから、お茶やコーヒーなどと良く合います。若い人はコーラと一緒に食べたりします(沖縄はコーラを初めとする炭酸飲料の消費量が多いそうです)。アイスクリームの口うけや、最近ではアイスの中に入ったり、菓子パンに入ったり、様々に冒険的な商品も開発されています。何かの食品に「ちんすこう味」という名前がつくほど、沖縄県内では浸透され愛されている商品なのです。

今でこそ有名なちんすこうですが、ちんすこうの「ちん」は「珍」で「貴重な、めずらしい」の意、「すこう」は「お菓子」という意味があるそうです。だから、めずらしく貴重なお菓子なのです。

 

【参考】

新垣ちんすこう

Wikipedia「ちんすこう」

珍品堂

南風堂株式会社