食品

もはや珍味ではない、みんなの「海ぶどう」

海ブドウ
純沖縄産A品朝摘み生海ぶどうオジーの夢

沖縄の代表的珍味「海ぶどう」とは?

海ぶどうとは、その名の通り、海で採れるブドウのこと。

とはいっても、当然ブドウではありません。海藻の一種で、正式には「クビレズタ」と言います。

茎から生えた球状の小枝がブドウのように見えるので海のぶどう、「海ぶどう」と呼ばれています。

ちなみに、グリーンキャビアというオシャレな名前で呼ばれることもあるそうです。

この海ぶどうは、水温が暖かい地域の浅海域で採ることができますが、少し前までは収穫量も少なく、沖縄県の中でさえも珍味として扱われていました。20年ほど前に養殖に成功するようになってから、価格も下がって多くの地域に出回るようにもなり、人気の食材となって目にする機会も増えたのです。

 

海ぶどうはどんな味?

海ぶどうの最大の魅力はその食感です。

口に入れてみると、海藻らしい茎のしっかりした食感と、舌で潰せるぶどうの球の部分が非常に楽しいのです。

海ぶどうはまた、海水の味をしっかり蓄えているので、磯の風味と塩気をもともと含んでいて、素のままでも美味しく食べられます。ですが、少し塩気を抜いて三杯酢などで食べる方法も人気です。海ぶどう用のドレッシングも研究開発されているそうですよ。

サラダにして食べたり、酢の物にして食べたり、そのまま食べたり、ごはんに乗せてどんぶりにして食べたりと味わい方は様々です。クックパッドを見てみたら、たくさんのレシピがあって驚きました。料理される際は、一度ご覧になってみると良いと思います。

純沖縄産A品朝摘み生海ぶどうオジーの夢

海ぶどうはビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄分、食物繊維を多く含んでおり、体の内側から健康を作る作用もあります。美味しいだけでなく、体にも良いというのが海ぶどうの魅力だと私は思っています。

食物アレルギーがひどい子どもでも、海藻類にはアレルギーが出ないことが多く、海ぶどうはそうした子どもたちのために注文して取り寄せられることもあるそうです。

それにしても、昔は海ぶどうは本当に取扱いが稀で、よく「時価」でお店で出ていました。
海ぶどう丼は、ちょっとこだわりのある店主が時々仕入れてきて1500~3000円くらいで出ていたように思います。それが最近はいろんなお店で1000円以下で食べられてしまいます。本当に技術開発と普及の努力に頭が下がる思いです。

 

海ぶどうの注意点

海ぶどうは、前述の通り、暖かい海で育ちます。
それは逆に言うと、冷えに弱いということです。

ですので、保存する際は、常温で保存しましょう。できれば20~27度くらいが良いそうです(海ぶどうが採れる海域は平均水温が25度前後だそうです)。気温で15度以上がひとつの目安で、冷えが強いと粒がしぼんでしまってせっかくの食感が楽しめなくなるばかりか、蓄えた水分が流出して風味もなくしてしまいます。できれば軽い塩水で常温保存を心がけ、早めに食べるようにしましょう。

また、類似品として「海ゴーヤー」なるものがあります。

こちらは海ぶどうと比較して粒が大きく、見た目がゴーヤーにとても似ています(とても小さいですが)。

海ぶどうと比べるとコリコリとした食感で、サラダやおひたしにすると美味しいです。

偽物ということではなく、似たような見た目の全く別物ですので、間違って購入したり注文したりして怒らないように!

沖縄では、海ぶどうや海ゴーヤーだけでなく、新しい種類の食用藻類の研究が行なわれており、日々品種改良によって新しい特産品を生み出そうと努力しているのです。

【参考】
Wikipedia 「クビレズタ」

恩納村漁業協同組合 リゾート食材

沖縄が日本一!「もずく」

もずく

沖縄の日本一「もずく」

もずくは、熱帯から温帯の浅い海に生息する海藻で、日本では昔から食用として各地で採られていたといいます。

しかしながら、商業規模の養殖に成功したのは日本では沖縄だけと言われており、全国のもずく生産のほとんどを沖縄が担っています。

沖縄で養殖されているもずくは、「オキナワモズク(通称:太もずく)」と「モズク(通称:糸もずく、細もずく)」の2種類があります。

沖縄では昔から三杯酢で食されており、そのため酢で味付けした海藻(海苔)という意味で「スヌイ」と言われて愛されています。

最近は沖縄県としてもずくの生産と販売を支援しており、台湾などを中心に輸出物としての海外展開が積極的に行なわれるようになっています。

 

もずく養殖の歴史

沖縄県もずく養殖業振興協議会によると、

古くより食されておりました「モズク」を昭和50年から養殖手法の実証試験を行い、恩納村漁業研究グループと水産業改良普及所の共同研究により、初めて養殖モズクが昭和52年に水揚げされました。その後、いろいろな改良・試験を繰り返し、現在の養殖技術が確立されました。

昭和54年にモズク養殖業の定着され、当初約1千トン程の生産量は豊作・不作を繰り返しながら、養殖技術の向上により、生産力が高まり平成15年には約2万トンの生産量となり、全国生産量の99%以上を占めるシェアを誇っております。

だそうです。

もずくの養殖は夏、8月頃から始まり、翌年の初夏、4月~6月頃に収穫を迎えます。海藻もやはり植物、一年のサイクルをしっかり守って生息しているのですね。

 

もずくは健康にいい

もずくは食物繊維の一部であるフコイダンが豊富です。フコイダンは水溶性の食物繊維で、海藻類に多く含まれているものですが、糖分を吸収し、血糖値の急激な上昇を抑えるはたらきがあります。その特性ゆえに健康食品で用いられることが多いです。

そして、血液中のコレステロール値を減少させる働きがあることから、糖尿病や高脂血症の方に効果的とされています。

また、現代人に不足しがちなミネラルを豊富に含みます。カルシウムやマグネシウムなどですね。これが不足すると骨粗しょう症になってしまいます。

モズクのカルシウム含量は牛乳と同じく100gあたり100mgですが、マグネシウムは牛乳より多く含まれています。マグネシウムは、カルシウムの細胞内への異常な取込の防止、骨へのカルシウム沈着の促進の働きがあると言われています。

もずくは酢と一緒に食されることも多いですが、酢には①疲労回復、②血圧安定による動脈硬化の防止作用、③血行と新陳代謝の改善作用、④消化促進、などの作用があり、もずく自体の効能と合わせて健康への効果が高いとされています。

沖縄の高齢者世代は昔からこのもずくを頻繁に食べていたので、その食生活スタイルも長寿の一因だったのでしょう。

 

ビーチで「流しもずく?」

もずくPRのために作られた面白い映像です。

また、沖縄県もずく養殖業振興協議会では様々に沖縄産もずくのPR活動を行なっています。

毎年4月の第三週は「モズクの日」と定められており、さまざまなPRイベントが開かれています。
早食い競争とかあるのですが、すごいの一言です。200gのもずくを信じられないスピードで食べています。もずくだけでなく、酢も強敵・・・。

もずくを使った様々な製品

面白い商品が様々にあります。ご家庭で、お店で、是非いろいろとお試しくださいね。

■まずは基本「三杯酢のもずく」

 

■沖縄では定番の「もずくの天ぷら」

沖縄県久米島産 天然太もずく500g

 

■ダイエットに効果「もずくのスープ」

もずく めかぶ わかめ スープ DHC 食感 海藻 3種類の海藻 食感がたっぷりと楽しめる!5食入【2個セット】

 

■新食感!「もずく丼」

海人自慢のもずく丼

 

■ミネラル豊富な「もずく麺」

もずく麺 10袋セット

 

■美容と健康に美味しい「もずく餃子」

【参考】
Wikipedia 「モズク」
沖縄県もずく養殖業振興協議会

米国生まれ、沖縄育ちの「ブルーシールアイスクリーム」

ブルーシールアイスクリーム

沖縄のハーゲンダッツ?「ブルーシール」

沖縄には「ブルーシール」と呼ばれるアイスクリームブランドがあります。

沖縄での知名度は、ハーゲンダッツやサーティーワンよりもずっと上で、一般的な価格のアイスクリームから高級アイスクリームまで数々の商品が提供されています。気軽に家族で食べるアイスクリーム屋さんでもあり、お友達とちょっとした贅沢をしたい時にも適している、そんなお店がブルーシールアイスクリームです。

沖縄の気候風土にマッチした商品開発を続けて、戦後の1948年から歩み続けてきたブルーシールアイスクリームは、沖縄の人々に夢と涼しさを今日も変わらずに与え続けています。

アメリカ生まれ、沖縄育ち

ブルーシールアイスクリームの大元である、フォーモスト社は、もともとアメリカの会社です。戦後、沖縄に駐留する米軍関係者のために乳製品を供給するところから始まりました。

その初めは沖縄県の北部(中部?)にある、現うるま市の基地内でした。当時のアイスクリームは、基地の中でしか手に入らない貴重なものだったそうです。

1963年に米軍基地から浦添市の牧港に拠点を移し、沖縄独自のアイスクリームへと変化していきます。社名もフォーモストブルーシールと改めて、より沖縄の生活に浸透していきました。多くの人が足を運んでアイスを楽しむようになりました。

現在も、BIG DIPの愛称で親しまれる浦添市牧港のブルーシール本店は観光客にとっても人気スポットとなっています。ちなみに私は、日本国内でアイスクリーム専門でここまで大きな店舗は見たことがありません。

bigdip_makiminato

沖縄県内ではブルーシールの商品はスーパーやコンビニエンスストアのアイスクリーム棚で見ることができます。沖縄県民なら一度は飲んだことがあるだろう、ブルーシールのチョコドリンクは時々自動販売機でも見かけることができます。

クリスマスにはブルーシールでアイスケーキを頼む、という風習があるのももしかしたら沖縄県だけなのかもしれませんね。

少し前までは、日本国内で沖縄でしか食べられなかったのですが、東京や鹿児島に少しずつ出店するようになってきています。また、現在は通信販売も行なわれていますので、県外にいても気軽にブルーシールアイスクリームを食べられる環境が整ってきています。

沖縄らしさを追求した味わい

元々アメリカの企業であり、アメリカ人向けにアイスクリームを提供し始めたブルーシールですが、今ではすっかり沖縄にローカライズされるようになりました。

沖縄の気候や風土に合わせたさっぱりとした味が特徴ですが、コクがしっかりとしていて乳脂肪分は少なめで、ほとんどがラクトアイスに分類されています。

フレーバーの種類が非常に豊富なことと、沖縄の食材を使っている製品が多いことに特徴があります。

たとえば、

紅いも、ウベ(ベニヤマイモ)、シークァーサー(ライムのようなかんきつ類)、サトウキビ、マンゴー、パイナップルなどが用いられています。最近はちんすこうもアイスクリームになっています。

【参考? DEEokinawa 「ブルーシールの人気アイスを当てるまで終われま10」】

沖縄のブルーシールアイス「OKINAWANミックスセット」90ml×24個入

本店ではアイスクリームの他にも、パフェやドリンク、ハンバーガー、オリジナルグッズの販売も行なっています。

そして、中には3300円もするビッグマウンテンという、フレーバー違いのアイスを17個も積み上げたとんでもないパフェメニュー。でも、挑戦者多数なんだそうです。おなか壊さないように、グループで溶ける前にお召し上がりください。

私は昔からレインボーシャーベットがさっぱりしていて好きなのですが、沖縄食材が使われているわけではないようで、だんだん大きな店舗以外では見かけなくなってきました。残念。

味わいは沖縄なんですけど、内装やカラーリングはまさにアメリカ!って感じなのが、現代の沖縄らしくていいなぁと思います。

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ブルーシールのサービスデー

■Big Dip Day(毎月10日、20日)
毎月の10日と20日はブルーシールではBig Dip Dayとして、なんとシングルアイスの価格でトリプルのアイスが食べられます。沖縄では新聞広告も出ているくらい有名な話で、学生たちやOLが狙って食べに来るくらいですが、観光でいらっしゃる方は知らない方が多いです。
あまりにもたくさんの種類のフレーバーがありますから、10日、20日に来たのであれば是非グループで行って、いろんな味を楽しんでみてくださいね。

■クレープの日(取り扱い店舗のみ。毎月9日19日29日)
また、クレープの日があります。
クレープの「ク」で「9」のつく日、9日19日29日はクレープが90円引きになります。

■その他
その他、LINEやFacebookで新着商品情報やプレゼントキャンペーン情報などを随時提供しています。お買い得商品やサービスデーの情報もこちらをチェックすると良いでしょう。

【ブルーシール 「ソーシャルアカウントのご紹介」】

 

【参考】
ブルーシールアイスクリーム

Wikipedia 「ブルーシールアイスクリーム」

うらそえナビ 「Blue Seal 牧港本店 」

ブルーシールアイスギフトパック スマイルパック 各90ml/17種類計18個入り ギフトセット

沖縄人が愛してやまない「ポーク」

ポークたまご
減塩スパム(SPAM)・ポークランチョンミート

ポークとは?

ポークとは、塩や香辛料で味付けした挽肉を型に入れて固めたものを、加熱した後に冷却して保存性を高めた食品です。ソーセージのようなものだと考えてもらえるといいでしょう。焼いたり煮たりと加熱して食べるのが一般的です。ポークと呼ばれるだけあって豚肉ですが、種類によっては他の種類の肉も入っているものもあるそうです。

戦後にアメリカから持ち込まれた保存食品でしたが、生活の中で様々な郷土料理に取り込まれるようになり、すっかり食卓の定番になりました。味噌汁の具からおにぎりやサンドイッチの具、ゴーヤーチャンプルーの豚肉代わり、などなど様々な場面で使われています。

沖縄では一缶あたり200~300円(内容や量に多少の差異あり)で販売されていて、スーパーの特売では卵と並んで看板メニューのひとつになっています。賞味期限はおおよそ3年で設定されています。

 

ポークの正式名称

沖縄では一般的にポークと呼びますが、沖縄県外ではおおよそスパムと呼ばれることが多いようです。しかし、スパム(SPAM)は特定の商品を指す言葉であるためか、沖縄ではポークが定着しています。

しかし、元々持ち込んできたアメリカではポークランチョンミートと呼ばれています。それが略されて「ポーク」と呼ばれるようになりました。ランチョンとはお昼ごはんの意味で、お昼によく使われる肉だからという理由でそのような名前がついたと言われています。焼いて食べるだけで美味しいですから、あまり手間をかけたくないお昼ごはんに最適なんでしょうね。

 

沖縄で愛されるポーク

沖縄ではポークは非常に愛されていて、日々の食卓に上がってきます。

もはや「ポークが無いと困る。心配になる」と本気で考えられているほどです。

また、県外に住んでいる沖縄の人がもらって一番嬉しいのがポークだと言われているそうです。県外で購入すると、送料などが色々つくからか非常に高いのです。沖縄では毎週のように特売日がありますが、内地ではそうはいきません。定価+諸費用で高くついてしまうのは仕方ない。しかし食べたい。そこで、大量に送ってもらう、ということが喜ばれるようです。保存も利きますしね。

ただ、思った以上に送ってくる親もいて、ポーク缶がいくつも残っているところで新しいのが送られてくるというのはよく聞く話です。

そうした人気のポークはお中元やお歳暮でも販売されますし、沖縄のお弁当屋さんではポークのおにぎりがよく売られています。食堂ではポーク卵(ポークを焼いたものと玉子焼き)が定食メニューの定番として名前を連ねています。ポーク販売各社は主力商品として多くのCMを放送し、子供のお弁当にはたいてい入っているというほどです。

オキハム Oh!ポーク140g

スーパーではたくさんのメーカーのポークが販売されていて、「ウチは○○のポーク食べてる」という話で盛り上がれるくらいにみんなポークについてこだわりがあります。

【参考?:DEE okinawa「ポーク!ポーク!ポーク!」】

老若男女問わず、みんながポークを食べています。沖縄の人は本当にポークが大好きです。
戦争を経験したおじぃおばぁも「アメリカは嫌いだけどポークは好き」という人も多いです。

ちなみに、沖縄にあるファーストフード店JEFではポークを使ったハンバーガーが主力商品として販売されています。
JEFではその他にもゴーヤーと卵を使ったハンバーガーなど、沖縄らしいハンバーガーを作っています。

【JEF ホームページ】

 

他にも、ポークは実はキーホルダーになっていたりします(笑)。
もはや食品を超え、個性をもった立派なキャラクターです。

ポークたまご ストラップ

ポークの良いところ悪いところ

ポークは、

  • おいしい
  • 手軽に食べられる(調理が楽)
  • 価格が安い
  • 保存が利く
  • レシピが豊富である

などのメリットがある一方、

  • 脂分が多く、沖縄の肥満の原因のひとつと見られている
  • 塩分が多い
  • 長期にわたり大量に摂取すると保存料がカラダに悪い

などのデメリットが指摘されています。
ちなみに、肉食文化の地域ではこうしたランチョンミートのような肉は、低級な肉として認識されており、欧米の人におもてなしとして出したらケンカになったという話もあります。オランダやデンマークでは輸出はしていますが、国内では食べられていないという話も。出す方も、出された方も、理解しあわないといけませんね。

とにもかくにも、沖縄に来たら、沖縄を理解するためにも、必ずポークは食べないといけない気がします。

 

【参考】
Wikipedia 「ランチョンミート」

チューリップ社

株式会社沖縄ホーメル

ALL ABOUT「日本一の消費を誇るポーク缶とツナ缶」

沖縄の県民食「沖縄そば」

沖縄そば

沖縄そばとは?

沖縄そばは沖縄で食べられている伝統的な麺料理です。
スープは豚やカツオだしで取り、あとは塩で味を整えるだけ、というのが基本です。
麺は小麦粉100%という点で本土のそばと違っており、そば粉は一切使いません。中華麺に近いです。
具材はかまぼこや甘辛く煮付けた三枚肉が基本で、何が具材として乗っているかで「●●そば」のメニューとしての名前が変わります。

沖縄そば

沖縄生麺共同組合のWebサイトには「本場沖縄そばの定義」というものがあり、

どれか1つが欠けても沖縄そばとはよべない
1 .沖縄県内で製造されたもの
2 .手打式(風)もの
3 .原料小麦粉 タンパク質11%以上 灰分0.42%以下
4 .加水量 小麦粉重量に対し34%以上~36%以下
5 .かんすい ボーメ2度~4度
6 .食塩 ボーメ5度~10度
7 .熟成時間 30分以内
8 .めん線 めんの厚さ1.5~1.7ミリ切葉番手 薄刃10番~12番
9 .手もみ 裁断されためん線は、ゆでる前に必ず手もみ(工程)を行う
10.ゆで水のPH8~9
11.ゆで時間 約2分以内で十分可食状態であること
12.仕上げ 油処理してあること

以上を満たしている必要があるそうです。

沖縄そばの歴史

沖縄の代表的な食品メーカーである、サン食品によると、現在明らかになっている沖縄そばの歴史は、明治中期にさかのぼるそうです。この頃、最初に那覇にそば屋を営業したのは中国人だったそうで、沖縄人はそこで弟子として働いていたといいます。
大正に入ると、そば屋が次々と登場し、沖縄そばの様相が変わってきます。これまで豚肉の細切れとネギだけだった具に、かまぼことショウガをのせて、こぎれいな器に盛り付けて多くの人に受け入れられるようになりました。このあたりから、現在の沖縄そばの形ができあがってきます。この頃はまだ「すば」あるいは「支那すば」と言われていたようです。

沖縄で地上戦が行なわれた影響で一時期はほとんどお店の営業ができませんでしたが、だんだんお店が復興してくるようになると新規のお店も数多く登場するようになってきました。一方で、麺作りに必要な木灰の入手が困難になるという現象が起こり、老舗と呼ばれた店が1960年代には次々と閉鎖に追い込まれてしまいました。

本土復帰を果たした1970年代は、沖縄そばにとっても華々しい時代となります。
そのきっかけは「ソーキそば」の誕生でした。甘辛く煮付けたソーキをそばに乗せるという画期的なアイデアで、沖縄そばの新たな魅力を引き出しました。最初にソーキそばを作ったのは我部祖河そばの金城源治氏と言われており、当時のお客さんは肉体労働者が多かったため、その人たちに力(クンチ)をつけてほしいと願ってソーキを乗せたのが始まりだったそうです。

その後は、様々な沖縄そばが指向されるようになり、ラフテーやてびちなどの郷土料理が麺の上に乗ったり、野菜炒めが乗ったり、様々なそばが提案されています。麺にゴーヤーやヨモギを練りこんだものも最近は増えてきました。

沖縄そばの仲間たち

さて、沖縄そばと一言で言っても、その面の形状や食べられている地域によって、いろんな種類があります。

■宮古そば
宮古そばは沖縄県の宮古島発祥の沖縄そばです。
麺は細く、縮れがないのが一般的で、スープは沖縄そばと比べるとあっさりです。具は沖縄そばと同じく、かまぼこと三枚肉、刻みネギが標準です。
昔の宮古そばは、麺の下に具を隠すようにしていました。これは具がたくさん乗った贅沢な様子を見せないためとか、具が乾かないようにとか諸説ありますが、知らずに初めて食べると驚きます。

■八重山そば
八重山そばは、八重山諸島(石垣島や西表島などの島々)で食されている沖縄そばです。
ほとんど沖縄そばと同じですが、特徴として麺が細くて丸いという点があります。そういうと中華そばのようですが、中華そばの麺よりは太いのと、麺としてゆでられた後で油の処理を行なうのでラーメンなどとは違った食感になります。
八重山そばは具もお店によって少しずつ違うので、いろんなお店を訪ねてみるとお店の工夫も見えて楽しいです。

■大東そば
大東そばは、沖縄の大東諸島で食されている沖縄そばです。
実は大東諸島には沖縄そば屋さんは一軒しかなく、事実上そこのそばが大東そばと呼ばれます。
おおよその傾向としては、手打ちで麺を作っていて太く不ぞろいで、コシが強く、縮れも強いです。麺に非常に個性的な感じが出ています。
実は大東そばを名乗る店は沖縄本島に数店舗あり、どのお店も手打ちで麺を作っています。しかし、おおよその傾向は上記の通りです。でも、本当に大東島のお店で学んだものなのかどうかはわかりません。
こうした事情から、スーパーなどで宮古そば、八重山そばという沖縄そばを見かけることがあっても、大東そばは見かけることはまずありません。

沖縄そばの昨今

沖縄そばは沖縄県内で子供から大人まで皆が食する県民食です。
沖縄そばを食べ歩く人を「そばじょーぐー」と言いますが、このそばじょーぐーたちがランキングを作ったり、沖縄そばMAPを自主制作していたりと、ラーメンブームならぬ沖縄そばブームを牽引しています。彼らは美味しいそば屋に行くためなら時間と労力を惜しみません。
「沖縄そば ランキング」で検索すると、いわゆる大手のグルメサイト以外にもたくさんのWebサイトがヒットします。地元の人の書き込みが多いお店にはいいお店も多いので、そういうお店を見つけたら是非一度お立ち寄り下さいね。

近年は本州からラーメンのチェーン店が多く流入してきていて、沖縄そば屋さんが割を食ってる印象があります。同じようなものを出しているのに、ラーメンの方が単価で100~200円高く、お酒も出し、しかも深夜まで営業しているお店も多いです。昔ながらの沖縄そば屋さんは、20時や21時には閉店するところが多く、お酒もほとんど提供していません。だから商売としては少し弱いのかもしれません。

でも、そんな沖縄そば屋さんを応援している沖縄県民や旅行者の人たちも多いです。
沖縄の食べ物といえば、まず真っ先に頭に浮かぶ沖縄そばを、是非ご堪能ください。

【参考】
Wikipedia 「沖縄そば」
沖縄生麺共同組合
株式会社サン食品
沖縄そばランキング(インターネット放送局)
本家我部祖河食堂

がんじゅう堂 軟骨ソーキそば
がんじゅう堂(沖縄牧志公設市場内)
売り上げランキング: 19,684