ポーク

沖縄で見られるアメリカ風のおみやげ

外国人

沖縄で見られるアメリカ風のおみやげ

外国人

 

沖縄は1945年の敗戦後から、1972年の日本復帰まで27年間、米国の統治下にありました。

それゆえ、米国人向けの配給物資などが多く、そこから沖縄風にアレンジされたものが多く生まれています。

他の記事で挙げている、ブルーシールのアイスクリーム琉球ガラスなどもその流れの中から出てきています。

今回は、沖縄では普通だけど他の地域ではほとんど見かけない、アメリカ風のものを沖縄みやげとして見ていきましょう。

軍の払い下げ品が巷に

だいぶ数は減ってきていますが、沖縄には「軍払下げ品」店というジャンルの店があります。

要するに、在日の米軍の方々のアイテムを(新品・新古・中古で)仕入れて、一般人向けに販売しています。雰囲気のある品が多いので、ミリタリーファンやアウトドア愛好家に好まれています。

 

一般の人にも、ジッポライターやIDプレートのついたシルバーのネックレス、またハードな印象の軍用ブーツは人気があります。

スーパーに売っている食品にも!

スーパーで売っている食品の中にも多くのアメリカ風食品が並んでいます。
代表はやはり、ポークランチョンミート。

レギュラースパム(SPAM)・ポークランチョンミート 12缶セット
株式会社沖縄ホーメル
売り上げランキング: 24,635

そして、次点はこれではないかと思うのが、キャンベルの缶入りスープ。他の地域ではほとんど見かけません。

キャンベル クリームマッシュルーム EO缶 305g×4缶
SSKセールス (2014-03-10)
売り上げランキング: 16,454

また、コンビーフハッシュも沖縄以外ではここまで並んでいない気がします。

沖縄ホーメル レトルト コンビーフハッシュ 150g×12パック
株式会社沖縄ホーメル
売り上げランキング: 50,092

また、人口あたりのピザの消費量も沖縄は多いと言われています。
お祝い事の定番メニューは、ピザやケンタッキーのフライドチキンです。これは嘘でなく本当の話です。

 

沖縄県民のオキテ

沖縄県民のオキテ

posted with amazlet at 15.08.03
KADOKAWA/中経出版
売り上げランキング: 123,778

沖縄といえば、ステーキ?

アメリカ風の文化が根付いたため、沖縄では意外にも?ステーキを食べることが少なくありません。
飲み会のシメにステーキ、ということが沖縄では実際にあります。
しかしながら、沖縄で一般にステーキを食べるときは、それほど高くないことが多いです。店にも寄りますが、100g~200gが1,000~3,000円もあれば食べられるお店がほとんどです。

沖縄のステーキの特徴は、赤身の肉が多いということです。霜降りのような脂身の多い肉は好まれません。
このあたりの肉に対する嗜好がアメリカ的であり、和牛よりもアメリカ産やオーストラリア産の牛肉がよく遣われています。
最近は石垣牛や本部牛というブランド牛肉(和牛)も出てきていますが、まだまだ一般的には上記の肉が多いです。

そして、沖縄みやげとしても人気のあるのがステーキソース。その代表といえばA1(エーワン)ソースです。他の地域でA1ソースを見たことが私はありません。カルディあたりに行けば、もしかしたら売っているのでしょうか?
フルーツベースの、酸味の強いステーキソースです。きっとこの酸味が、赤身中心のステーキ肉を柔らかくする効果があったり、さっぱりした味にさせてくれるのでしょう。沖縄のステーキ屋さんではテーブルに常備されているお店も少なくありません。

 

とはいえ、沖縄はアメリカではない

こうして見ると、沖縄はずいぶんアメリカ的な物が入っているように感じますが、米国人や米国人を家族に持つ人に言わせればアメリカとも随分違うそうです。

あくまでアメリカはアメリカであり、沖縄は沖縄。
沖縄の人は、取り入れて沖縄風にアレンジすることで、自分たちのものを作り出すのが上手です。

沖縄の若い人にとっては、ハンバーガーもタコライスもソウルフードであり、米軍のアイテムを一度は欲しいと思い、同級生にはハーフの人やアメリカや外国国籍の人もいるという経験が当たり前です。そして、それも沖縄だと思っているのです。

決してアメリカそのものではないという意識、また日本と全く同じでもないという独立した民族意識があります。沖縄独立論というのは一つの説としてあるのは事実ですが、それを本気に考えている人は多くはありません。あくまで沖縄人という自尊心が保たれることが沖縄の人たちにとっては大事なのではないかと感じます。

沖縄料理は豚肉なしには語れない

ゴーヤーチャンプルー
お試し山将ラフテー450g(2~3人前)
山将
売り上げランキング: 141,393

沖縄料理は豚肉なしには語れない

沖縄料理と言えば、豚肉なしには語ることができません。

戦前は滅多に口にされなかったそうですが、戦後になって食されることが増えてきたそうです。

沖縄は米国的な食文化を多く取り入れていますが、こと食肉に関しては米国のように牛肉や鶏肉が多くはならず、豚肉が主な畜産肉となっています。これは沖縄における育てやすさや費用対効果という面が一番の理由だったのではないかと管理人は思っています。

豚肉料理の種類も非常に多く、ありとあらゆるところが食されるように料理方法も開発されていて、鳴き声以外は全部食べると形容されるほど無駄なく豚一匹を骨から皮まで食べきるのです。

豚肉に含まれるビタミンB1などの栄養素は夏バテに効果的と言われますが、自然と食事についても環境に適応するためのものが選ばれているところに、自然の摂理の素晴らしさを感じざるを得ません。そして、豚肉に含まれるたんぱく質、コラーゲンが美男美女が多いといわれる(?)沖縄の美容を支えているのではと考えられます。

「あぐー」とは何か

沖縄では、ブランド豚を作る試みがずっと行なわれてきています。

その中でも代表格が「あぐー」です。観光地ではこの「あぐー」表記の無い料理店は無いのではないかというくらい、地域としてもプッシュしている人気ブランド。

あぐーは沖縄固有の希少な種であり、霜降り肉で脂身に特にうまみがあると言われます。ただ、小型種なので一匹から多くの肉が取れないのですが、その肉質は非常に良いとされています。沖縄料理は豚肉を焼くよりも、蒸したり煮たりすることが多く、脂身も食べる機会が多いため、脂身に強みがある「あぐー」は沖縄料理に最適なブランド豚といえます。

鳴き声以外は食べられる?

沖縄では豚は「鳴き声以外は食べられる」とよく言います。ひづめも食べられないと言いますが、食べられると主張する人もいるそうです。内地(本州)ではなかなか見られない、特徴的な箇所を紹介しましょう。

■ソーキ(あばら肉)
沖縄ではポピュラーなソーキですが、豚のあばら肉を指す言葉です。他の国の言葉で言えば、スペアリブとかカルビとか。

諸外国のものと比べると、軟骨や脂身の部分が少し多いのが沖縄のソーキの特徴です。
スーパーでは適度な大きさに切り分けられ、冷凍されたものが大きな袋で販売されていることが多いです。

圧力鍋で煮たり、時間をかけて煮込まれます。
ソーキ汁としてお祝いや家族親戚が集まる場で振舞われたり、日頃からソーキ側として沖縄そばの上に乗っていたり、近年は骨を外して崩したソーキ丼などのメニューがあって、ソーキだけでもいろんな食べ方があって楽しいです。

■三枚肉
三枚肉とは、沖縄においては豚のあばら骨周囲の肉、またそれを加工して作った料理を指します。

赤みと脂身が交互に三層をきれいに作っていて三枚を重ねたように見えることから三枚肉というそうです。

沖縄においては、一定の厚さに切り分けて甘辛く煮付けたり、蒸して食べたり、サイコロ上にしてラフテー(角煮)にして食べたりしています。柔らかく、甘く煮付けられた脂身の部分は子供たちや女性に特に人気があります。

オキハム 沖縄の味じまん らふてぃ 沖縄風豚角煮 ゴボウ入り 165g×3個
沖縄ハム総合食品
売り上げランキング: 44,244

■ミミガー(耳)
豚の耳です。軟骨のように、コリコリしていて歯ごたえが面白いので、酢醤油で合えて、おつまみなどによく使われます。

最近は加工品の原料として使われて、新商品が次々と出てきています。

国産豚のミミガー 1000g

国産豚のミミガー 1000g

posted with amazlet at 14.12.19
グルメショップすみよし
売り上げランキング: 13,975

■チラガー(顔)
チラ(顔)のこと。
中高生のスラングで「チラよ!(お前の顔が悪い。お前の顔が気に入らない)」というように言ったりしているのをよく聞きますが、そのまま顔です。

食べ物でもありますが、どちらかというと縁起物の部類として顔の皮がそのまま飾ってあることが多いです。

個人的には飾り物としては怖いのであまり嬉しくないのですが・・・昔は鯛のおかしらみたいな感覚だったんでしょうね。

■てびち(豚足)
てびちは有名になりつつありますが、いわゆる豚足。足てびちと言ったりします。

ソーキなどの肉に比べ、豚の皮から出る脂身が非常に多いのが特徴です。その見た目や独特のにおいから、以前は男性がお酒を飲みながら食べるのが主でしたが、コラーゲンが美容の分野で注目されるようになってから女性にも人気が出てきています。

意外にも、カロリーは赤身の肉よりも低いそうです。

■中身(中味。内臓)
中身というと豚の内臓一般で、胃でも腸でもまとめて中身と言うことがほとんどです。中味とも言います。

沖縄のお祝い事における、代表的料理のひとつ中身汁はこの内臓をカツオだしで煮込んで作ります。

食感がコリコリしていて、少し固めなので圧力鍋で煮込んだり、時間をかけて煮込まれます。

最近は中身汁だけではなく、「中身そば」などの派生系も出てきているので、言葉を知らないと「?」になってしまいますね。

琉球料理シリーズ中味汁350g
沖縄ハム総合食品株式会社

その他、豚肉に関する話

■ 沖縄は豚肉の消費量がなんと全国2位だそうです。また、ベーコンやランチョンミート(沖縄ではポークという)の消費量は全国1位と、非常に多くの豚肉を食べる文化になっています。

■ 沖縄では、お祝い事の際に豚をほふって(屠殺して加工して)食べる風習が各地にあります。お祝い用の豚の丸焼き専門店も数は減っていますが今も需要があって残っています。こうしたお祝いの風習は台湾や韓国にもあるそうで、中国の文化が伝わってきたものだろうと考えられます。

■ 面白いブランド豚の名前に「琉美豚」というのがあります。読み方は「りゅうびとん」で、その音から「ルイ・ヴィトン」を連想させ、高級な雰囲気を出すことに成功しています。最近は流通量が減っていますが、歴史あるブランド豚で非常に美味です。

その他にも「パイナップルポーク」とか「ウコン豚」とか、主な飼料から名前がついたものもあります。

しあわせの沖縄料理―アンマーたちの元気でおいしいオキナワン・レシピ
岩谷 雪美
PARCO出版
売り上げランキング: 412,516

【参考】

Wikipedia 「沖縄料理」

沖縄アグーブランド豚推進協議会

僕らはみんな豚を飼う 「沖縄県内の銘柄豚肉ブランド」

沖縄人が愛してやまない「ポーク」

ポークたまご
減塩スパム(SPAM)・ポークランチョンミート

ポークとは?

ポークとは、塩や香辛料で味付けした挽肉を型に入れて固めたものを、加熱した後に冷却して保存性を高めた食品です。ソーセージのようなものだと考えてもらえるといいでしょう。焼いたり煮たりと加熱して食べるのが一般的です。ポークと呼ばれるだけあって豚肉ですが、種類によっては他の種類の肉も入っているものもあるそうです。

戦後にアメリカから持ち込まれた保存食品でしたが、生活の中で様々な郷土料理に取り込まれるようになり、すっかり食卓の定番になりました。味噌汁の具からおにぎりやサンドイッチの具、ゴーヤーチャンプルーの豚肉代わり、などなど様々な場面で使われています。

沖縄では一缶あたり200~300円(内容や量に多少の差異あり)で販売されていて、スーパーの特売では卵と並んで看板メニューのひとつになっています。賞味期限はおおよそ3年で設定されています。

 

ポークの正式名称

沖縄では一般的にポークと呼びますが、沖縄県外ではおおよそスパムと呼ばれることが多いようです。しかし、スパム(SPAM)は特定の商品を指す言葉であるためか、沖縄ではポークが定着しています。

しかし、元々持ち込んできたアメリカではポークランチョンミートと呼ばれています。それが略されて「ポーク」と呼ばれるようになりました。ランチョンとはお昼ごはんの意味で、お昼によく使われる肉だからという理由でそのような名前がついたと言われています。焼いて食べるだけで美味しいですから、あまり手間をかけたくないお昼ごはんに最適なんでしょうね。

 

沖縄で愛されるポーク

沖縄ではポークは非常に愛されていて、日々の食卓に上がってきます。

もはや「ポークが無いと困る。心配になる」と本気で考えられているほどです。

また、県外に住んでいる沖縄の人がもらって一番嬉しいのがポークだと言われているそうです。県外で購入すると、送料などが色々つくからか非常に高いのです。沖縄では毎週のように特売日がありますが、内地ではそうはいきません。定価+諸費用で高くついてしまうのは仕方ない。しかし食べたい。そこで、大量に送ってもらう、ということが喜ばれるようです。保存も利きますしね。

ただ、思った以上に送ってくる親もいて、ポーク缶がいくつも残っているところで新しいのが送られてくるというのはよく聞く話です。

そうした人気のポークはお中元やお歳暮でも販売されますし、沖縄のお弁当屋さんではポークのおにぎりがよく売られています。食堂ではポーク卵(ポークを焼いたものと玉子焼き)が定食メニューの定番として名前を連ねています。ポーク販売各社は主力商品として多くのCMを放送し、子供のお弁当にはたいてい入っているというほどです。

オキハム Oh!ポーク140g

スーパーではたくさんのメーカーのポークが販売されていて、「ウチは○○のポーク食べてる」という話で盛り上がれるくらいにみんなポークについてこだわりがあります。

【参考?:DEE okinawa「ポーク!ポーク!ポーク!」】

老若男女問わず、みんながポークを食べています。沖縄の人は本当にポークが大好きです。
戦争を経験したおじぃおばぁも「アメリカは嫌いだけどポークは好き」という人も多いです。

ちなみに、沖縄にあるファーストフード店JEFではポークを使ったハンバーガーが主力商品として販売されています。
JEFではその他にもゴーヤーと卵を使ったハンバーガーなど、沖縄らしいハンバーガーを作っています。

【JEF ホームページ】

 

他にも、ポークは実はキーホルダーになっていたりします(笑)。
もはや食品を超え、個性をもった立派なキャラクターです。

ポークたまご ストラップ

ポークの良いところ悪いところ

ポークは、

  • おいしい
  • 手軽に食べられる(調理が楽)
  • 価格が安い
  • 保存が利く
  • レシピが豊富である

などのメリットがある一方、

  • 脂分が多く、沖縄の肥満の原因のひとつと見られている
  • 塩分が多い
  • 長期にわたり大量に摂取すると保存料がカラダに悪い

などのデメリットが指摘されています。
ちなみに、肉食文化の地域ではこうしたランチョンミートのような肉は、低級な肉として認識されており、欧米の人におもてなしとして出したらケンカになったという話もあります。オランダやデンマークでは輸出はしていますが、国内では食べられていないという話も。出す方も、出された方も、理解しあわないといけませんね。

とにもかくにも、沖縄に来たら、沖縄を理解するためにも、必ずポークは食べないといけない気がします。

 

【参考】
Wikipedia 「ランチョンミート」

チューリップ社

株式会社沖縄ホーメル

ALL ABOUT「日本一の消費を誇るポーク缶とツナ缶」