沖縄の歴史

沖縄県は独特の風土と歴史を持っている地域であり、地域の歴史研究が非常に盛んに行われています。地元の書店や図書館に足を運ぶと、たくさんの沖縄関係本が並んでいる様子に驚くという方も少なくありません。

観光で来られる方だとしても、沖縄の歴史を知っていることで、沖縄をより深く楽しむことができるようになります。また、ニュースなどで盛んに取り上げられる沖縄問題も、歴史的な背景について多少の知識があれば、より深く考えることができるでしょう。

ここでは、沖縄の歴史的変遷と周辺地域との交易関係を中心に歴史をおおまかに整理してみました。専門的な書籍やサイトには、より膨大な量の情報がありますので、興味のある方はそちらを見ていただければもっと理解が深まるでしょう。

 

原始時代の沖縄

沖縄では、原始時代の日本人の様子などを示すとされている化石が多く発掘されています。

人間の骨は1万年以上経つと地中で酸化して溶けやすいそうですが、沖縄は隆起石灰岩でおおわれているので化石人骨が残りやすかったという地質的な要因もあったようです。

この当時の様子はどうだったのでしょうか。

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古代の沖縄(先史時代)

文字や絵画などによる歴史の記録が沖縄に現れるのは12世紀以降のこと。そのため、歴史的な状況は他地域での伝来や記録からしか確認することができません。

そういった正式な記録のない時代を「先史時代」と呼びますが、日本本土や周辺諸国と比較して沖縄はこの先史時代が長く、過去の暮らしぶりについては、想像するのみで確認・確定が難しい状況なのだそうです。

先史時代の沖縄の様子や暮らしについて、有力と言われている説から紹介します。

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中世の沖縄

沖縄では12世紀頃からグスクと呼ばれる城砦を拠点に、各地の首長たちが群雄割拠し覇をめぐって争うようになります。沖縄において文字や絵画による記録が出てくるのもこの頃です。グスク間の争いがゆくゆくは沖縄の統一に向かうことになるため、この時代は沖縄の歴史の中でも重要と見られており「グスク時代」呼ばれます。

このグスク時代の覇者となり、その後に琉球王国を作ったのが尚巴志という人物です。彼はその後の琉球王国の原型を作った人物としても知られており、この時代の最重要人物と言えるでしょう。

中国との交易を中心に、沖縄の地理的特性を生かした交易によってアジアの架け橋になっていった大交易時代、沖縄ではどのようなことが起こっていたのでしょうか。

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近世の沖縄

近世の沖縄は、1609年の島津氏による琉球侵攻から始まります。それ以前、豊臣秀吉の時代から沖縄が他の大名の統括下にあるように扱われていたのですが、この琉球侵攻によって名実ともに日本の中に組み入れられていきます。

表向きは独立した国家でありながら、その実は日本の属領であり、同時に中国(明)との朝貢関係を続けるという難しい状況でしたが、大きな内外の戦乱に巻き込まれることなく、沖縄の文化や産業が大きく発達した時代でもありました。

沖縄の近世はヨーロッパの列強が入ってくる19世紀半ばまで続いていきます。

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近代の沖縄

近代の沖縄は、明治政府により琉球王国が解体され、琉球藩、沖縄県設置されたところから始まると言っていいでしょう。明治政府の近代化の恩恵を受けながら沖縄も近代化していくことになります。

実は、先の近世においては琉球国は中国との対立を避けるために日本化が禁止されていたのですが、国際情勢の変化によってこの時期には急速な日本化が進められ、人々は混乱の中での生活を強いられます。

過去の沖縄の文化を否定するなど、多くの軋轢が生じ、現代まで続いている問題につながっているものもあります。一貫して、産業の弱さから来る沖縄の貧困問題が強く顕在化した時代であると言えるでしょう。

世界的な戦争に日本が参戦する中、沖縄の人々は変わりゆく状況に右往左往する日々が続きます。戦争が終わった1945年には、沖縄は地上戦の爪痕を深く残す悲惨な状況となっていました。

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現代の沖縄

戦後のアメリカ統治時代から1972年の祖国復帰、そして現在にいたるまでが現代と呼ばれる時代と言えるでしょう。

統治主体が変遷する中で、戦争の焼け野原から新しい沖縄を作るための努力の一方で、現代的な権利を求めて活動する時期でもありました。「本土並み」がひとつの目標でしたが、その目標はある部分では達成され、ある部分ではまだまだといった状況です。

多くの人々が地域に対する深い愛情を抱き、地域研究や新しい文化、産業の開発など沖縄らしさの表現に対して目覚しい発達が見られています。

戦争終結から70年以上が経過した今も、歴史の上にどんどん変化しながら、新しい沖縄が作られていく様子を現地では感じることができます。

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